サンバーTV1-終了
ヘッドを載せてボルトを締め付けていきますが、このエンジンの場合、3kg→0kg→2kg→90°という角度締めが採用されています。いったん締めて緩めてそれから本締め、という締め方です。一昔前の自動車用ディーゼルエンジンにはよくこういうのがありましたが、久しぶりの角度締め。順番を間違えないよう気をつけて行いました😅
ロッカーアームのガイドとシャフトにオイルを塗って組み付けます。このエンジンはアームにIN、EXと指定の刻印があるので間違えないようにします。
そしてタイミングベルトをかけて、慎重にクランクとカムの合わせマークをセットしていきます。この状態ではエンジンをかけることはしませんが、バルブクリアランスを調整するために何回転かはさせないといけません。プーリーもつけてベルトを飛び出させないよう、注意して行います。
IN→0.15mm、EX→0.20mmのシックネスゲージで隙間を調整していきます。これがバモスやアクティだと4バルブのヘッドなので、調整箇所がかなり増えますね。このエンジンは2バルブの4気筒エンジンで乗用車なら無難なシステムですが、軽自動車の660ccの枠の中では特殊になりますね。作業はとてもラクです。
外したパーツを元へ戻し、オイルのレベルチェック、冷却水のエア抜きをして納車となります。エンジンが後でラジエーターが前のレイアウトは何度同じ作業をしても大変です😢 どうしても時間がかかりますね。今回はトラブルによる作業ではありますが、ヘッドを降ろしたことでわかったこともいろいろあり、親戚の兄さんとこにはいろんな状況を教えたので、このクルマのオーナーさんと長く付き合えるようにして欲しいです。それではまた。