NA6CEロードスター 5

各部の加工

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コンロッドの側面も、鋳肌を前回に紹介したベルトサンダーでスムージングしていきます。この作業は軽量化と、抵抗減を主にしてます。材質との兼ね合いもありますが、クランクシャフトからの力で高速回転するときの応力軽減?の効果もあり、若干の強度アップになる、という話を聞いたことがあります。

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ヘッドのポート研磨へ移ります。最後に面研加工へ出すので、いつものようにスタッドボルトは先に全て外します。これはインテーク側なので、インジェクターからのガソリンが噴射される通路があります。ガスケットの外側に合わせてペンでマークして、前回紹介したエアリューターでガンガン削っていきます。イメージとしてはマニホールドとの接合部は大きくして、中は拡大よりもスムージングと、混合気を燃焼室へ早く落とすようにして通路を作ります。

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こっちはエキゾースト側ですね。左端はほとんど終わってて、最後のチェックの段階です。右から二つ目のポートは削っている途中ですが、ポートの中付近で二又に別れる壁みたいのが出てきます。この辺は言えばぜい肉がついているとこなので思い切って削ります。エキゾースト側は爆発的な燃焼ガスを早く出すイメージで、燃焼室からポート出口へ向かって広く、大きくしていきます。

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シリンダーヘッドとフライホイールを外注で加工してもらう間に、バルブやその他の補機類の点検や加工をしていきます。上の画像はラッシュアジャスター、油圧タペットとも呼ばれてたパーツで、バルブクリアランスを作らないようにして作動音の軽減をする機構です。洗油で洗浄後、オイルに全て浸してエア抜きをしておき、バルブを組み付けるときに一緒に組み付けます。下側はカムシャフトにつけるタミングベルト用のスプロケット。お金があればハイカムとスライドスプロケット!という組み合わせもありますが、今回は両方ともノーマルでいくのでちょっとした加工をします。カムシャフト先端の位置決め用のノックピンが入る溝を、コマ1個以内で削って広くしておきます。これでタイミングベルトを組んだ後でもカムシャフトだけ回してバルブタイミングを変更することができます。自分の場合はエキゾースト側はそのまま、インテーク側を早くバルブがあく方向へ振って初期セッティングを出すようにしてます。たった数ミリの削り加工ですが、モノによっては劇的にエンジンのフィーリングが変わります!

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外注加工に出しているパーツが戻ってくる間に各部の塗装もやってみました。シリンダーブロックをちょっと濃いめの青、昔Z31に乗ってたときのVG30のタペットカバーの色で、昔からけっこう使っている色ですね。次回からは組み付けの紹介になりますが、今回はここまでです。

 

 

 

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