ハイゼット保冷車4
組み付け開始
吸気と排気バルブを開閉させるカムシャフトをヘッドへ固定するホルダーです。フロント側から番号順に並んでいるのですが、その数字が汚れで見えない😵カムシャフトはここまで酷くなかったですが、ホルダーは悲惨でした😢シングルカムのエンジンなので4個しかなく、時間はそんなにかかりませんでしたが、使用者の放ったらかしぶりがよくわかります。
車両側に残っているブロックです。こっちもガスケットのカスが残っているので、できるだけきれいに取り除きます。
画像左側からエンジンのフロント側となり、1番シリンダーになります。ピストンのトップを掃除、それ以外のところはシリンダー内部をウエスやティッシュペーパーで拭き取ったあと、#500から#1000番のサンドペーパーで円を描くように磨きます。この時、下から上への動線はNG!シリンダー内のオイルを燃焼室へ入れやすくしてしまうためです。シリンダー内部は注意して見ると完全なツルツルの面ではなく、細い溝があるのが確認できますが、その溝にオイルを残して潤滑と冷却をしてますね。余ったオイルはピストンリングで下へ掻き落とされてオイルパンへ回収される、となります。
続いてバルブへ移ります。右側がワイヤーブラシでカスを取った状態、左がヘッド側のシートリングとすり合わせを行った状態の物です。当たり面をきれいにしてシートリングとの密着度を高め、燃焼室の圧縮状態を保持するためです。
上の画像がすり合わせ前、下が作業後のものです。シートリングが鈍い色になり、さらにその当たり幅が同じになるようにします。すり合わせ後はポート内をエアガンで清掃しておきます。
使用するのはバルブコンパウンドと呼ばれる研磨剤です。荒目で大まかに当たりをだし、細目で仕上げていきます。
全てのバルブのすり合わせが終わると各バルブを吸排気別にスプリングシート、ステムシール、スプリング、リテーナーの順に組み付け、最後にこのツールでバルブコッターをリテーナーに組み付けてヘッドのこまかい作業は終了となります。バルブ、カムシャフトをヘッドへ組み付ければブロックへ載せて補機類の組み付けで大まかな作業の終了となりますね。今回はここまでです。