ハイゼット保冷車2
エンジンバラし
今度のは同じS200Pというモデルの初期のタイプで、EF-SEという型式のシングルカムのエンジンが搭載されています。当初から人気のあったエンジンですが、他のメーカーがツインカムエンジンを商用車にも使い始め、ハイゼットシリーズも主力エンジンがツインカムのEF-VEとなり、今はあまり見なくなりました。
いつも通り、いろんなものを外していきますが、これはシリンダーヘッドを外すのが1番の目的なので、ヘッドへいく配管、配線類から外します。作業スペースの確保でラジエーターから外し、次にマフラーを外します。この2つがないだけでだいぶ広くなりました😅
タペットカバーを開けます。カムシャフトホルダーにカーボン、スラッジの類がこびりついてるのがわかります😫
ここまでに外した主なパーツです。タペットカバー、カムスプロケット、タイミングベルト、カバー、フューエルデリバリーパイプ、インジェクターなどです。
その後、さらに配線、配管を外して、いよいよヘッドボルトを取り外します。このクルマの場合、以前の記憶ではEX側のマニホールドを外してしまえば、INマニは刺さっているだけなのでヘッドボルトを外してヘッド本体を下へずらせばブロックとヘッドに分けることができます。ですが、今回はエキゾースト側のボルトやナットがかなり腐食しているのが見えたので、そのまま外せるかどうかやってみます。
ビンゴですね!シングルカムのヘッドはツインカムに比べて横へ出っ張ってない分だけマウント側、画像でみるとオイルフィルター側にスペースがあるので、INマニをエンジン側に残してもヘッドを抜くことができました💦 ピストンヘッドにもかなりカーボンが付いてますが、これはできる範囲でしか掃除はできませんね。エンジンを降ろしたら全バラにするところですが、今回のメインはヘッドなので仕方がありません。
降ろしたヘッドです。ガスケットを取り除いた後、カスをスクレッパーで取り除いていきます。ブロックとの接合面はまずきれいにしてから、歪みをみて、面研に出すかどうかの判断をします。この時の限度が0.05mmのシックネスゲージで測定してみて、ダメなら外注、0.05mm以内なら清掃後組み付けとなります。今回はここまでです。