ハイゼット保冷車
準備
前回のトラックが運ばれた後、すぐにこの保冷車が入庫してきました。なんでもオーバーヒートさせてしまった!とのことらしいのでリフトに載せて様子を見ます。エンジンは始動OK。ですが、少し振れているのでエンジンはバラし決定です😢 オーバーヒートの原因で一番多いのは電動ファンのトラブルです。シートを外して見てみると、前回のとは違うモーターが雑な結線で取り付けられてます。やはりファンモーターを中古と交換してあるようです。
エンジンをバラす前に、まずオイルを抜いて異物、金属片とかが出てこないかどうかを確かめます。すると出てきたのはカフェオレ色の液体です😫 想定内ではありますが、シリンダーヘッドとブロックの間のガスケットにトラブルが発生、それで冷却水の通路とオイルラインが繋がってしまい、オイルと水のミックス状態ですね。軽自動車のエンジンオイルは大抵は3Lくらいの容量です。自分がオイルを受けるのに使っているこのナベは約4L入るのでこれでどの程度水が混じってしまったかがわかります。
ほぼ満杯です。これでエンジンバラしは決定ですが、まずはヘッドだけ降ろして、シリンダー内部の歪みの状態を見てからガスケットのみの交換、ヘッド面の歪み修正研磨、エンジンを降ろして全バラのオーバーサイズピストンへの交換、中古エンジン、もしくはリビルドエンジンとの載せ換えなど色々な修理の仕方がありますが、ちゃんと打ち合わせて方向性を出してから最終決定します。今回は連休中にかかったので依頼元も部品屋さんも休みらしいので連絡できません。とりあえずヘッドを降ろしを開始することにしました😅 今回はここまでです。