ムーブL175S
後ろからの異音
平成20年式ムーブですが、走行中にジェット機のような音が聞こえる、とのことで少し走らせて見ると確かにベアリングがどうしようもないくらいのゴロゴロ音を出してます💦 クルマをリフトに載っけてドラムを開けると、FFのせいもあってわりと楽にバラせそうな作りです。
ブレーキシューを外してハブのセットボルトを外します。
スライディングハンマーをハブへ付けてコンコンと2、3回引っ張ると簡単に抜けてくれました。
昔のクルマと違うのはハブの入る穴から見えている配線です。ABS、アンチロックブレーキシステムの制御で使われる回転を検知するセンサーのもだと思います。パニックブレーキを入れてもホイールがロックしないようにABSアクチュエーターのバルブへ信号を送り、ホイールをロックさせないようにしてその間にクルマをコントロールして最悪の状況を回避する、という意図で作られたシステムです。ホイールがロックするとハンドルが効かなくなるので、ぶつかって停止するまでドライバーはどうすることもできないのが今までのブレーキでしたが、今時は軽自動車でも標準装備!となるほどの技術の進歩です。体験したことのある人ならわかると思いますが、エアバッグとの組み合わせで大惨事を免れることも可能です。ひょっとすると教習所なんかでもポンピングブレーキという単語が消える世の中になるかもしれないですね。
取り外したハブAssyです。センサー側からみた画像ですが、作りはとてもシンプルで、これでよく10万キロあまりも持ったな、という感じです。バラしてベアリングのみの交換はできないような作りですが、勉強のためにセンサーを傷つけずにバラせるかどうか挑戦してみようと思います。
新品のハブは購入して取り付けますが、このセットボルトは重要なとこなので、簡単に緩まないよう、通称ロックタイトと呼ばれるネジの緩みどめの液体を塗って組み付けます。あとはブレーキシューを組み付け、ドラムとの隙間調整をして交換作業は終了です。
どうせリフトに載っかってることだし、フロントも見とこうと少しキャリパーの開口部からパッドの残量を見るとこりゃそろそろ嫌な音が出る頃だぞ、ってことでこいつも交換することにしました。フロントはまた次回ということで、今回はここまでです。