バモスHM1-7

シリンダーヘッド戻し

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ヘッドを載せる前に、クランクシャフトを上死点前90°近くにして、3つのピストンが全てシリンダーの内側になるようにしておきます。バルブの位置がスプリングの力でどこにいっても絶対にピストンと接触させないためです。

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そしてカムシャフトのスプロケットをシャフトへしっかり組み付けて、UPの文字を上にしてヘッドの上のふちとスプロケット内側の三角の突起の合いマークが一直線になるようにスプロケットをセットします。この位置が1番のバルブが吸排気共に閉じる位置、圧縮上死点の位置となります。実際にエンジンにヘッドを載せると、垂直ではないので場所をしっかり覚えておくのが大事ですね。

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そしてブロック側へガイドを入れて新品のガスケットを載せます。位置が決まったのを確認したらヘッドを載せますが、見ての通りエンジンは若干フロント側へ倒してマウントされているので、ガイドに沿ってヘッドを載せてもすぐに動いてしまいます😢 なので、ヘッドボルトにオイルをかけて近くへ置いといて、載せたらすぐに所定の位置にセット、仮締めまで一気にいきます。見えているバイスプライヤーはガソリンのホースが邪魔なのでガソリンが出ないようにつまみつつ、少し傍へ置いときます😅

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ボルトの仮締めができたらトルクレンチを使用して指定の6.5kgf-mまで3回に分けて締め込みます。今回は2.5、4.5、6.5で締め込みました。この数値はけっこう強いトルクです。他のメーカーの同じ排気量のエンジンのクランクキャップの締め付けトルクとほぼ同等!何度やっても気を使います。

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タイミングベルトを組み付けますが、ここでまた要注意!他のメーカーと決定的に違うのが、エンジンの回転方向です。ベルトを張るためのテンショナーの位置が右側につくということは、エンジンは反時計回りということになります。ですがクランクもカムもネジは正ネジ。セットボルトをしっかり締めた後、回転方向と合いマークにズレがないか、最低でも2回転、720°は回して確認してます。

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そしてさらに気を使う作業のバルブクリアランス調整です。俗に言うタペット調整です。他のメーカーは重量を軽くするためにバルブにキャップを被せてその中にシムを入れたり、ラッシュアジャスターという機構のクリアランスゼロの油圧タペットなんかを採用してますが、ロッカーアーム式にするとセッティングの幅ができます。クリアランスを100分の1詰めると、バルブタイミングを1°進めるのと同じ?なんて先輩はいってましたが、まだ確認はしてないですね😅 若い頃A型やL型エンジンでしょっちゅうやってましたが、なかなか満足のいく仕上がりにはできなかったですね。できる限り、しつこく納得のいくまでやって、しっかりロックナットを締め付けます。

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調整ができたらいったんクランクプーリーのセットボルトを外してカバーとプーリーを組み付けて、ネジの緩みどめをボルトへ塗って組み付けます。

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そしてタペットカバーを組み付けます。もちろん、Oリングやガスケットは新品へ交換しておきます。ここまでくると半分ぐらい終わりですね。今回はリフトでの作業だったのでまだよかったですが、2、3年前のように地面でウマをかけてやると大変です💦 ただ、年齢を重ねると同時に集中力が落ちるのが早くなってきてるのには、少々イラつきます。自分の体のはずなのに以前と同じスピードで作業ができない…こんなはずじゃないのに!とか思いつつ作業してました。もっとがんばらなきゃ!と自分にハッパをかける毎日です。今回はここまでです。